【後見人・成年後見制度とは】
成年後見制度は、高齢者の認知症・知的障害・精神障害等により、判断能力が低下・不十分な方に対し法律面や生活面を支援する制度です。裁判所に申立て、判断能力が不十分な方を支援するための後見人をつけます。通常後見人には親族がなることが多いです。しかし、親族では困難である、親族間に争いがある、親族がいない等の場合は、司法書士等の職業後見人がつきます。実際に後見人のうち全体の約30%が職業後見人です。(職業後見人の多くは司法書士、弁護士、社会福祉士です。)後見人は本人が安心して日常生活がおくれるように支援・サポートします。
後見人は未成年の子供の親に例えることができます。子供の親は預金を管理し、学校に行く契約、塾に行く契約など法律行為をします。病気になったら病院との医療契約をしてどんな治療が適しているかを考えます。後見人もほとんど同じです。ただ違うところは、後見人は食事の世話、オムツを換える、掃除をするなどの実際の介護(事実行為)はしません。これらは後見人が手配したホームヘルパーや事業者さんにやってもらうのです。 (親族が後見人となった場合は、家族という立場で事実行為はしています。)